がん保険はいくら必要?FPが教える一時金や入院給付金シュミレーションと月々、年間支払い平均保険

2019.04.12

がん保険

がん保険への加入を考えているものの、

・みんなどれくらいの保険料を支払っているの?
・入院給付金や一時金はいくらくらいにすべき?
・そもそも、がん治療はいくら必要?

のような疑問を持っていませんか?

がん保険加入前に知っておくべきことは、現在は通院治療が主流で、初年度のがん治療費は100万円以内に収まる人がほとんどということ。

そのため、入院給付金よりも自由度の高い一時金を手厚くするのがおすすめです。

記事では、がん治療にかかるお金やがん保険料の相場などを解説した後、一時金・入院給付金・通院給付金のシミュレーションを紹介します。

この記事を読めば、がん保険で必要な金額が判明するでしょう。

それではさっそく見ていきましょう!

目次

がん保険はいくら必要?

がんになると高額な治療費が発生する上に、治療期間は数年に及ぶことが多々あります。

治療費は膨らむ一方で、収入は減少するため、経済的に苦しくなる可能性が高いです。

がん保険は、がんになった際に生まれる経済リスクをなくすためのもの。

治療費をサポートする給付金があれば、商品によってはがん治療期間中の収入をサポートする給付金まであるのです。

では、がん保険に加入するとして、いったいどれくらいの金額が必要になるのでしょうか?

必要な保障額は、収入や貯金、そして家族構成などによって異なります。

例えば、独身男性と既婚して子どものいる方では、毎月の生活費が大きく異なるため、がん保険の手厚さも異なるはずです。

ただし、各生命保険会社や機関が、がん経験者を対象にがん治療で要した費用に関する調査を実施しています。

以下が各調査結果です。

【メットライフ生命】

2014年11月、メットライフ生命が実施した「がん罹患者またはがん罹患経験者のアンケート結果」によると、初めてがんに罹患した時の医療費は平均46万円と判明しています。

また、医療費以外には平均22万円の出費があり、ステージⅣの平均医療費は106万円と高額だったそうです。

【日本医療政策機構 市民医療協議会】

がん経験者1,446人を対象に、1年間で支払ったがん治療もしくは後遺症軽減のために支払った費用に関する調査が実施されています。

この調査によると、治療費の年間平均額は約115万円と判明しました。

最も多いのが100~150万円で11.8%、その次に多いのが30~40万円で8.2%です。

約65%の人が、年間でかかった治療費は200万円以下と回答する結果になりました。

【アフラック】

アフラックが実施した「がんに関するアンケート調査」によると、約80%のがん経験者が、がん治療費にかかる年間費用は200万円以下と回答したと判明しています。

【がん治療費は200万円が目安】

これらの調査結果から推測すると、がんの年間治療費は200万円もあれば十分だということです。

高額療養費制度などもあるため、1か月の医療費が100万円かかったとしても、実質自己負担額は10万円未満になります。

がん治療費だけ見ると200万円よりも安くなるでしょうが、その他の交通費や入院ベッド差額代などがかかります。

収入などが減少することを考えると、貯蓄や生活費に充てて、がん保険では200万円ほどの保障を用意しておくのが1つの目安となるかもしれません。

がん保険の保険料は月々、年間いくら払ってる?がん保険の保険料平均額

幸いなことに、一般的ながん保険の保険料はかなりお手頃です。

保険は契約時の年齢が若いほど、保険料が安くなるという性質があります。

そのため、20歳・30歳代だと毎月の保険料が2千円以下になることさえあるのです。

保険料が比較的高くなる50代でも、5千円以下で収められれば、保障を手厚くしても7千円以内に収まるでしょう。

がん保険の保険料相場としては、2~5千円ほどです。

ちなみに、保障が一生涯続く終身型と10年ほど続く定期型がありますが、トータルで見ると終身型の方が保険料は安くなります。

毎月の保険料こそ定期型のほうが手頃ですが、定期は保険期間終了のたびに更新する必要があるのです。

更新のたびに保険料は高くなるため、生涯の保障を求める方は終身型を選んでおくといいでしょう。

がんになった際に必要な治療費やお金

がんになった時に必要になるお金を知ることで、がん保険の必要性、そして保障金額設定の参考になるはずです。

ここからは、がんになった際に必要となる治療費やお金を詳しく解説していきます。

【入院費用】

現在、がん治療は入院から通院主流となっています。

しかし、短い日数ながらも入院するのが、まだまだ一般的です。

厚生労働省による「平成26年患者調査の状況」によると、悪性新生物の平均入院日数は19.9日と判明しています。

入院1日当たりの平均自己負担額は、5千円から1,5万円なので、20日近く入院すると大きな負担となります。

そのため、入院費用にも備えておくと安心です。

【手術費用】

厚生労働省による調査結果によると、がん患者の71.5%が手術を経験します。

がん手術は、がん自体を取り除いたり、周辺組織を切除したりするがん治療には欠かせないもの。

1回あたり20~40万円ほどかかるため、ほとんど全てのがん保険で手術を保障しています。

【化学療法費用】

化学療法とは、抗がん剤治療やホルモン剤治療のことで、がん経験者の80.5%が経験します。

化学療法の値段は様々ですが、1回数万円する場合がほとんどです。

【放射線治療】

がんを小さくするために放射線を照射する治療のことです。

がん患者の32.3%が経験し、手術と化学療法と合わせて三大療法とも呼ばれます。

【先進医療費】

高度な医療技術を用いたがん治療法であり、健康保険などの対象外となるため、莫大な費用が自己負担となります。

以下が主な先進医療とその値段です。

・陽子線治療:約276万円
・重粒子線治療:約315万円

また、先進医療を実施する医療機関は限られてくるため、交通費や宿泊費もかかります。

先進医療は受けないという選択肢もありますが、かなり割安でがん保険に付帯できるため、念のため保険で備えておくのがおすすめ。

【通院費用】

がんは通院治療が主流となっています。

仕事をしながらがん治療を行う人々は約32.5万人にもなると言われるほど。

通院治療では、三大治療を行うのが一般的。

三大治療では副作用を伴う可能性が高くあるため、多くの方がタクシーなどを使用します。

そのため、自分や家族の交通費、場合によっては多額の宿泊費がかかるのです。

通院が主流となっていることを考えると、がん保険で通院費用に備えるのが一般的となっています。

【その他】

がん治療中は、治療や通院費用のほかに、数多くの費用がかかります。

放射線の副作用で髪の毛が抜けるとウィッグ代(平均11万円)や乳房再建術、身の回りの品など。

がん保険の診断一時金(給付金)はいくら必要?年齢・男女別保険料と保障シュミレーション

がん保険ならではの魅力が、診断一時金です。

診断一時金とは、がんと診断された時点で支払われる給付金のことで、一般的に50万円・100万円・150万円・200万円のいずれかを選べます。

診断一時金は自由に使える非常に使い勝手のいいお金です。

この診断一時金のおかげで、医療費を心配せずにがん治療に臨めるのです。

おすすめの給付金額は100万円以上。

では、50万円と100万円ではどのように異なるのでしょうか?

ここからは、年齢性別ごとに診断一時金50万円と100万円でシミュレーションしてみましょう。

使用してみるのは、アフラック生きるためのがん保険Days1です。

診断一時金額100万円(50万円)で加入した場合の、主な保障内容は以下の通り。

・診断一時金:100万円(50万円)
・入院給付金日額:1万円(5千円)
・通院給付金日額:1万円(5千円)
・手術治療給付金:20万円/回(10万円/回)
・放射線治療給付金:20万円/回(10万円/回)

20代男性ががん保険の診断一時金を50万円と100万円準備した場合のシュミレーションと比較

28歳男性が診断一時金額100万円(50万円)で加入した場合の、毎月の保険料:3,174円(1,693円)となります。

この条件で、胃がんで12日間の入院と1回の手術を行ったとしましょう。

退院までにかかった医療費を65万円としますが、健康保険に加入しているため、窓口の自己負担は3割の19.5万円。

ただし、入院中の食費は自己負担となるため、1食430円と仮定し合計で15,480円の負担。

入院から退院までにかかる費用の合計は210,480円。

そして、以下が診断一時金100万円(50万円)で受け取れる給付金の合計です。

・診断一時金:100万円(50万円)
・入院給付金:12万円(6万円)
・手術給付金:20万円(10万円
・合計:132万円(66万円)

診断一時金50万円でも、入院から退院までにかかる費用はサポートできました。

現時点での給付金残金は、診断一時金100万円で約111万円、50万円で45万円。

これから通院治療が続き、治療中の収入減少も考えると、診断金100万円のほうが心強いです。

20代女性ががん保険の診断一時金を50万円と100万円準備した場合のシュミレーションと比較

28歳女性が診断一時金100万円(50万円)で加入した場合、毎月の保険料3,244円(1,693円)です。

そして、甲状腺乳頭がんで10日間の入院と1回の手術を経験するとします。

10日間の入院でかかる費用は20万円、それに加えて1食430円の食費の12,900円、手術費用は約20万円です。

入院から退院までにかかる費用は42万9千円(3割適用済み)となります。

そして、1か月抗がん剤治療を受けて、30万円の支払いがあったとしましょう。

以下が受け取れる給付金額。

・診断一時金:100万円(50万円)
・入院給付金:10万円(5万円)
・手術給付金:20万円(10万円)
・抗がん剤治療給付金:10万円(5万円)
・合計:140万円(70万円)

治療費合計は72万9千円だったので、この時点で一時金50万円では十分にサポートできません。

対して、一時金100万円ならば、まだ約70万円の給付金が残っているため、これからの治療にも活用できます。

ただし、今回はがんになることを想定したうえでシミュレーションしていますが、実際にがんになる確率は低いです。

そのため、診断一時金50万円で保険料を抑える手もありだと思います。

30代男性ががん保険の診断一時金を50万円と100万円準備した場合のシュミレーションと比較

35歳男性が診断一時金100万円(50万円)で加入した場合、毎月の保険料は4,084円(2,153円)となります。

まだまだ罹患率は低いですが、家庭を持つことが多く、働き盛りの年代なので100万円で手厚く保障しておきたいところ。

そして、大腸がんに罹患し、15日間の入院と手術で40万円、入院食で2万円かかったとします。

さらに、25日の通院と5回の放射線治療で60万円の、計102万円が治療費の合計です。

その他、交通費や健康食品などもかかり、合計146万円かかったとしましょう。

すると、以下が保険で受け取れる給付金額です。

・診断一時金:100万円(50万円)
・入院給付金:15万円(7.5万円)
・手術給付金:20万円(10万円)
・通院給付金:25万円(12.5万円)
・放射線治療給付金:100万円(50万円)
・合計:260万円(130万円)

このケースでは、診断一時金50万円では、合計を十分にカバーできませんでした。

治療費だけなら問題ありませんが、治療中の収入減少や雑費を考えると、50万円では不足する可能性が高くあります。

30代女性ががん保険の診断一時金を50万円と100万円準備した場合のシュミレーションと比較

35歳女性が、診断一時金100万円(50万円)で加入した場合、毎月の保険料は4,247円(2,143円)となります。

この契約者が卵巣がんになったとしましょう。

卵巣がんの平均入院日数は比較手長めなので、20日の入院かつ個別にしたことで1日2万円の計40万円が入院費用合計です。

1回の手術費用が20万円とすると、退院までにかかる費用は計60万円。

4日の通院で4回のホルモン剤治療計15万円を受けたとすると、合計で75万円かかりました。

そして、保険の給付金額が以下の通りとなります。

・一時金:100万円(50万円)
・入院給付金:20万円(10万円)
・手術給付金:20万円(10万円)
・ホルモン剤治療給付金:5万円(2.5万円)
・通院給付金:4万円(2万円)
・合計:149万円(74.5万円)

診断一時金100万円でなら、治療費はカバーできました。

また、約70万円の余裕があるので、ウィッグ代購入費用、お子様がいる場合のベビーシッター代などにも活用できます。

基本的には、ライフステージが進むほど生活費がかかるため、一時金による保障は手厚くするべきでしょう。

40代男性ががん保険の診断一時金を50万円と100万円準備した場合のシュミレーションと比較

45歳男性が診断一時金100万円(50万円)で加入した場合、毎月の保険料は6,316円(3,188円)となります。

40歳代を超えたあたりから、保険料は急激に高くなる印象です。

がん罹患率は40歳から高くなり、50歳代からは本格化するため、自由に使える一時金は手厚くしておくのがおすすめ。

一時金が50万円だと、経済的負担が大きくなってしまいます。

例えば、胃がんで20日入院(日額1万5千円)し、1回の手術(40万円)を受けたとしましょう。

すると、以下の給付金が受け取れます。

・診断一時金:100万円(50万円)
・入院給付金:20万円(10万円)
・手術給付金:20万円(10万円)
・合計:140万円(70万円)

医療費の合計は70万円なので、一時金50万円だと心細い結果となります。

がん治療は退院して終わりではなく、通院しながら行うため、今後も医療費はかかってくるでしょう。

その時に、70万円の給付金が残っている状態とそうでない状態では、精神的にも経済的にも苦しくなります。

40代女性ががん保険の診断一時金を50万円と100万円準備した場合のシュミレーションと比較

45歳女性が診断一時金100万円(50万円)で加入した時、毎月の保険料は6,030円(2,968円)となります。

乳がんの平均自己負担額は、約65~80万円です。

高額療養費などを活用すれば、50万円以内でも収まる可能性がありますが、長く続く治療期間のことを考えると不足する可能性が高くあります。

また、乳房再建術を受けるのならば、がん治療費とは別に30~50万円の手術費用が必要です。

治療費や乳房再建術代、交通費、ウィッグ代などトータル費用を考慮すると、100万円以上の一時金がおすすめ。

50代男性ががん保険の診断一時金を50万円と100万円準備した場合のシュミレーションと比較

50代からは、がん罹患率が本格化します。

まだまだ働き盛りで、大学生活を子どもが迎えているため、一時金は100万円以上と手厚くするのがおすすめ。

がん全体の年間平均自己負担額は92万円という調査結果があります。

高額療養費などを活用すれば、実質30~40万円の自己負担額となるため、一時金50万円でも十分に対応できるでしょう。

しかし、治療中の生活費や学費、仕送りなどを考えると、一時金50万円ではぎりぎりです。

55歳男性が一時金100万円(50万円)で加入した場合、毎月の保険料は10,589円(5,048円)となります。

毎月の保険料1万円は少し高めなので、保険料が割安な定期に加入してもいいでしょう。

その間に、がん治療費として200万円以上貯金し、貯金がたまればがん保険を解約するという考え方もできます。

50代女性ががん保険の診断一時金を50万円と100万円準備した場合のシュミレーションと比較

55歳女性が一時金100万円(50万円)で加入した際、毎月の保険料は7,620円(3,673円)となります。

そして、女性が乳がんになり14日の入院と1回の手術、3ヵ月のあいだ毎月1回ずつ放射線治療を受けたとしましょう。

すると、治療費用は以下の通りになります。

・入院費用:日額1.8万円×14日=25.2万円
・入院中の食費:430円×3×14日=約18万円
・手術:30万円
・放射線治療:15万円×3=45万円
・交通費:1.5万円
・合計:119.7万円

かなり高額となりますが、がん保険に加入していたことで、以下の給付金が支払われます。

・診断一時金:100万円(50万円)
・入院給付金日:14万円(7万円)
・手術給付金:20万円(10万円)
・放射線治療給付金:60万円(30万円)
・合計:194万円(107万円)

診断一時金100万円の場合は、約70万円残るので、引き続きの治療費や乳房再建術、ウィッグ代などに活用できます。

がん保険の入院給付金はいくら必要?年齢・男女別シュミレーション

平均入院日数が減少しているということもあり、入院給付金日額選びで悩む方は多いです。

基本的ながん保険は、入院給付金日額の100倍が診断一時金となっています。

そのため、診断一時金を手厚くしたいのなら、入院給付金日額も手厚くなるでしょう。

入院給付金日額選びの際に知っておくべきなのが、平均入院日数は減少していて、高くても入院費用は日額2万円ということ。

診断一時金をどれだけ手厚くしたいかにもよりますが、入院給付金はそれほど手厚くする必要はないように思われます。

ここからは、入院給付金日額5千円と1万円でシミュレーションしましょう。

使用するのは、アフラック生きるためのがん保険Daysで、主な保障内容は以下の通り。

・入院給付金日額:1万円(5千円)
・診断給付金:100万円(50万円)
・通院給付金:1万円(5千円)
・手術治療給付金:1回20万円(10万円)

20代男性が入院給付金日額5,000円と10,000円を準備した場合のシュミレーションと比較

28歳男性が入院給付金日額1万円(5千円)で加入した場合、毎月の保険料は3,174円(1,693円)となります。

厚生労働省「平成26年患者調査」によると、15~34歳の胃がんの平均入院日数は12.1日です。

そこで、日額1万5千円で12日間入院したとしましょう。

すると、入院のみでかかる費用は以下の通り。

・入院費用:12日×1.5万円=18万円
・入院中の食費:430円×3×12日=15,480円
・合計:18万円+15,480円=195,480円

合計は約20万円となりました。

この入院費用に加えて、身の回りの準備費用や交通費用なども忘れてはいけません。

入院日額1万円の場合は12万円の入院給付金が支払われ、5千円の場合は6万円が支払われます。

診断一時金もあるので、入院費用は十分に足ります。

しかし、手術や治療が行われることも考えると、診断一時金は大事に使いたいところです

もし医療保険に加入しているのなら日額5千円でもいいかもしれませんが、がん保険のみの加入なら1万円にするのがおすすめ。

20代女性が入院給付金日額5,000円と10,000円を準備した場合のシュミレーションと比較

27歳女性が入院給付金日額1万円(5万円)で加入した場合、毎月の保険料は3,144円(1,658円)となります。

15~34歳の乳がん平均入院日数は6.8日なので、7日の入院としましょう。

1日当たりの入院費用1万5千円に加え、差額ベッド代として日額1万円払います。

すると、入院費用は以下の通りです。

・入院費用:1.5万円×7日=10.5万円
・差額ベッド代:1万円×7日=7万円
・食事代:360円×3食×7日=7560円
・合計:182,560円

保険で戻ってくる金額は、

・日額1万円:7万円
・日額5千円:3.5万円

入院日数こそ短いですが、入院による金銭的負担は重いです。

がん保険の入院給付金だけでは、入院費用をカバーできないため、一時金を活用することになります。

そのため、まとまった一時金があると安心でしょう。

30代男性が入院給付金日額5,000円と10,000円を準備した場合のシュミレーションと比較

36歳男性が入院給付金1万円(5千円)で加入した場合の、毎月の保険料は4,274円(2,213円)となります。

35~64歳の方が腸がんでの平均入院日数は13.5日です。

そこで、大腸がんで14日の入院をした場合のシミュレーションをします。

1日当たり19,800円の入院費用に加え、1.5万円の差額ベッド代がかかったとしましょう。

すると、入院費用の総計は以下の通りになります。

・入院費用:19,800円×14日=277,200円
・差額ベッド代:1.5万円×14=21万円
・入院中の食費:1,080円×14=15,120円
・合計:502,320円

入院費用だけで約50万円もかかる結果となりました。

ただし、入院中に月をまたがなければ、約27万円の入院費用は高額療養費の対象となるため、約17万円ほど還ってきます。

注意点としては、差額ベッド代や食費などは高額療養費制度の対象とならないこと。

差額ベッドを選ばなければいいですが、病院の空室状況や病状によっては、やむを得ず個室などに入れられる可能性があるのです。

このシミュレーション結果だと、入院日額5千円と一時金50万円では十分と言えません。

特に、まとまった貯蓄や家族がいる方は、入院日額1万円で手厚く保障しておくべきでしょう。

30代女性が入院給付金日額5,000円と10,000円を準備した場合のシュミレーションと比較

38歳女性が入院日額1万円(5千円)で加入すると、毎月の保険料は4,798円(2,378円)です。

35~64歳の乳がん平均入院日数は8.9日なので、9日間入院すると仮定します。

すると、入院だけでかかるお金は以下の通り。

・入院費用:日額1.6万円×9日=14.4万円
・差額ベッド代:日額1万円×9日=9万円
・食費:1,080円×9=9,720円
・合計:243,720円

乳がんということもあり、個室を希望すると、1日1万円の差額ベッド代がかかりました。

入院給付金日額1万円なら、一時金が100万円になるため、退院後の通院治療などにも十分対応できます。

しかし、入院給付金日額5千円だと、貯金を大きく崩していくことになるでしょう。

一時金が入院給付金額によって決まるがん保険なら、希望する一時金額となるように入院給付金を設定しましょう。

40代男性が入院給付金日額5,000円と10,000円を準備した場合のシュミレーションと比較

48歳男性が入院給付金日額1万円(5千円)で加入した場合の、毎月の保険料は7,347円(3,653円)となります。

35~64歳の方の、肝臓がんによる平均入院日数は15.8日です。

そこで、肝臓がんで19日の入院をしたとすると、以下が入院費用となります。

・入院費用(日額1万8千円):1.8万円×19日=34.2万円
・差額ベッド代(日額1万5千円):1.5万円×19日=28.5万円
・食費:1,080円×19日=20,520円
・合計:647.520円

入院費用だけで高額な費用がかかります。

さらに、手術費用や入院準備費用、退院後の通院費用などが待っていることを考えると、やはり入院給付金は日額1万円で備えるべきだと思います。

特に、40歳代からはがんになる人が多くなるため、手厚く備えておきましょう。

40代女性が入院給付金日額5,000円と10,000円を準備した場合のシュミレーションと比較

46歳女性が入院給付金日額1万円(5千円)で加入すると、毎月の保険料は6,220円(3,043円)となります。

この女性が子宮頸がんで、8日の入院を経験するとしましょう。

がんが原因の入院ということで、精神的負担を考慮して、日額2万円の差額ベッド代を支払います。

以下が入院費用です。

・入院費用(日額1万3千円):1.3万円×8日=10.4万円
・差額ベッド代(日額2万円):2万円×8日=16万円
・食費:1,080円×8日=8,640円
・合計:272,640円

入院給付金日額1万円だと、入院費用のほとんどはカバーできます。

そのため、一時金100万円を差額ベッド代や通院治療費などに充てられるようになるでしょう。

ただ、この年代は保険料が割高で、他の保険にも加入していると保険料だけで莫大な金額になります。

もし30万円以上の貯蓄があるならば、医療保険を解約して、代わりにがん保険に加入するという方法もあります。

50代男性が入院給付金日額5,000円と10,000円を準備した場合のシュミレーションと比較

55歳男性が入院給付金日額1万円(5千円)の条件で加入した場合の、毎月の保険料は10,580円(5,048円)です。

この男性がステージ3の胃がんで、16日入院したとします。

ステージが進行しているということもあり、手術が始まる前までの5日間は差額ベッド代を払い個室に入ったとしましょう。

入院費用は以下の通りです。

・入院費用(日額1万6千円):1.6万円×16日=25.6万円
・差額ベッド代(日額1.8万円):1.8万円×5日=9万円
・食費:1,080円×16日=17,280円
・合計:363,280円

入院給付金日5千円の場合は、この時点で受け取れる給付金は、一時金50万円と入院給付金8万円の58万円となります。

つまり、入院費用だけで半分以上の給付金を失ってしまい、これからの通院治療に不安が残るでしょう。

特に、ステージ3ということで高額な放射線治療や抗がん剤治療は避けては通れません。

まとまった貯金があれば別ですが、入院給付金1万円で備えておいたほうが絶対に安心です。

50代女性が入院給付金日額5,000円と10,000円を準備した場合のシュミレーションと比較

58歳女性が入院給付金日額1万円(5千円)で加入した場合、毎月の保険料は8,151円(3,923円)となります。

入院給付金日額1万円の場合、毎月の保険料が1万円近くなってしまいます。

もし支払いが負担になるようならば、日額5千円で備えておくといいでしょう。

ただし、日額5千円では十分にカバーできないため、別に貯金をしておく必要があります。

では、この女性がステージ2の甲状腺がんになったとしましょう。

入院期間は8日間で、万全を期すために個室に加入したとします。

すると、入院でかかる費用は以下の通り。

・入院費用(日額1万4千円):1.4万円×8日=11.2万円
・ベッド差額代(日額1万8千円):1.8万円×8日=14.4万円
・食費:1,080円×8日=8,640円
・合計:264,640円

入院給付金日額1万円だと、8万円の給付金が支払われます。

ステージ2ということもあり、手術でがん除去できる可能性はあります。

ただし、手術後も再発予防の意味で、抗がん剤治療や放射線治療が行われるでしょう。

通院費用やウィッグ代などが必要となるため、入院給付金日額1万円で一時金に手厚く備えておくといいかもしれません。

がん保険の通院保障はいくら必要?年齢・男女別シュミレーション

がん治療目的の入院は長くても20日前後になっており、一般的には10日ほどで退院し、通院治療を行うのが普通です。

通院治療でかかる費用は、治療費のほか、交通費や診察費などもかかります。

そのため、これからがん保険に加入するなら、治療費と通院にかかる費用を保障するものに入るのがマストです。

入院給付金は一切なくして、一時金と通院給付金の保障を手厚くする人も増えています。

では、入院給付金はどのくらいに設定すべきなのでしょうか?

ここからは、アフラック生きるためのがん保険Daysでシミュレーションしてみたいと思います。

主な保障は以下の通り。

・通院給付金:1万円(5千円)
・放射線治療給付金:1回につき20万円(10万円)
・抗がん剤、ホルモン剤治療給付金:月10万円(5万円)

20代男性が通院給付金を日額5,000円と10,000円準備した場合のシュミレーションと比較

20代男性が、胃がんでの入院の後、以下の通院治療をしたとします。

・週に2回の抗がん剤治療を3ヵ月
・月1回の抗がん剤治療を3ヵ月

すると、以下の給付金が支払われるのです。

【通院給付金1万円の場合】

・通院給付金:24万円(月8万円×3ヵ月)+3万円=27万円
・抗がん剤治療給付金:10万円×6か月=60万円
・合計:27万円+60万円=87万円

【通院給付金5千円の場合】

・通院給付金:12万円(月4万円×3ヵ月)+1.5万円=13.5万円
・抗がん剤治療給付金:5万円×6か月=30万円
・合計:30万円+13.5万円=43.5万円

通院治療では、副作用の可能性が考えられるため、電車やバス、タクシーなどを使うのが一般的です。

月に1万5千円の交通費がかかると考えると、通院給付金5千円では赤字となります。

20代女性が通院給付金を日額5,000円と10,000円準備した場合のシュミレーションと比較

20代女性が、乳がんによる入院と手術の後、週に2回の抗がん剤治療を6か月続けたとします。

以下が受け取れる給付金額です。

【通院給付金1万円の場合】

・通院給付金:1万円×8回(1か月)×6か月=48万円
・抗がん剤治療給付金:10万円×6か月=60万円
・合計:108万円

【通院給付金5千円の場合】

・通院給付金:5千円×8回×6か月=24万円
・抗がん剤治療給付金:5万円×6か月=30万円
・合計:54万円

通院治療は数年間続きます。

その間、収入が減ることを考えると、毎月の交通費代は保険でカバーしたいところです。

30代男性が通院給付金を日額5,000円と10,000円準備した場合のシュミレーションと比較

30歳男性が精巣がんで入院・手術を経験したのち、月に10回の抗がん剤治療10か月続けたとします。

以下が受け取れる給付金額です。

【通院給付金1万円の場合】

・通院給付金:1万円×10回×10か月=100万円
・抗がん剤治療給付金:10万円×10か月=100万円
・合計:100万円

【通院給付金5千円の場合】

・通院給付金:5千円×5回×10か月=50万円
・抗がん剤治療給付金:5万円×10か月=50万円
・合計:50万円

がんと診断された最初の年は、約100万円の自己負担があると考えておくべきです。

一時金など他の給付金もありますが、長期間続く通院治療のことを考えると、通院給付金と三大治療給付金にしっかりと備えておきたいところ。

30代女性が通院給付金を日額5,000円と10,000円準備した場合のシュミレーションと比較

30代女性が甲状腺がんで入院と手術を経験した後、週に2回の抗がん剤治療を4か月、放射線治療として1か月病院に通ったとします。

すると、給付金額は以下の通りになるのです。

【通院給付金1万円の場合】

・通院給付金:8万円×4か月+31万円=63万円
・抗がん剤治療給付金:10万円×4か月=40万円
・放射線治療給付金:20万円
・合計:123万円

【通院給付金5千円の場合】

・通院給付金:4万円×4か月+15.5万円=31.5万円
・抗がん剤治療給付金:5万円×4か月=20万円
・放射線治療給付金:10万円
・合計:61.5万円

子どもがいて、共働きをしている家庭だと、治療期間中の収入は大きく減ります。

場合によっては、やむを得ず退職する可能性さえもあるのです。

通院治療だと日常生活を送れますが、交通費などの出費があります。

収入が減る期間だからこそ、通院給付金が大きな助けとなるでしょう。

40代男性が通院給付金を日額5,000円と10,000円準備した場合のシュミレーションと比較

40代男性が、すい臓がんで月8回の放射線治療を3ヵ月、月10回の抗がん剤治療を6か月したとしましょう。

すると、がん保険で戻ってくるお金は以下の通りです。

【通院給付金1万円の場合】

・通院給付金:8万円×3ヵ月+10万円×6か月=84万円
・放射線治療給付金:20万円×2=40万円
・抗がん剤治療給付金:10万円×6か月=60万円
・合計:184万円

※放射線治療給付金は60日に1回が限度

【通院給付金5千円の場合】

・通院給付金:4万円×3ヵ月+5万円×6か月=42万円
・放射線治療給付金:10万円×2=20万円
・抗がん剤治療給付金:5万円×6か月=30万円
・合計:92万円

40代男性は、最も働き盛りで、ローンや学費など様々な支払いを行っている年代です。

そんな時に、がんになると家計に大きなダメージを受けるでしょう。

支出が多い時期だからこそ、がん保険で手厚く備えておくべきです。

40代女性が通院給付金を日額5,000円と10,000円準備した場合のシュミレーションと比較

40歳代女性は乳がんに罹患する可能性が高いです。

がん国立研究センターによると、40歳代後半から50歳代前半でピークを迎えます。

そこで、40代の女性が乳がんになったとしましょう。

具体的には、ステージ1なので手術で除去しましたが、再発防止のため通院治療を開始します。

通院治療では主に、月に12回の抗がん剤治療を6か月、そして月3回の放射線治療を2か月行うとしましょう。

すると、支払われる給付金は以下の通りになります。

【通院給付金1万円の場合】

・通院給付金:12万円×6か月+3万円×2か月=84万円
・抗がん剤治療給付金:5万円×6か月=30万円(※乳がんは給付倍率の1倍)
・放射線治療給付金:20万円×2か月=40万円
・合計:154万円

【通院給付金5千円の場合】

・通院給付金:6万円×6か月+1.5万円×2か月=42万円
・抗がん剤治療給付金:2.5万円×6か月=15万円
・放射線治療給付金:10万円×2か月=20万円
・合計:77万円

乳がんの通院治療では、薬剤が高額であり、通院期間も長くなりがちです。

そのため、医療費が高額になる可能性が高くあります。

通院給付金1万円だと、治療費や交通費のほか、残りはマッサージやリフレッシュ費用などにも使用可能です。

長い治療期間になるからこそ、経済面で不安を感じずに、時には自分に贅沢させてあげられる給付金額に設定するといいかもしれません。

50代男性が通院給付金を日額5,000円と10,000円準備した場合のシュミレーションと比較

50代男性が胃がんで入院した後、1年間通院で月6回の抗がん剤治療を受けたとします。

この場合に支払われる給付金額は以下の通りです。

【通院給付金1万円の場合】

・通院給付金:6万円×12か月=78万円
・抗がん剤治療給付金:10万円×6か月=60万円
・合計:138万円

【通院給付金5千円の場合】

・通院給付金:3万円×12か月=39万円
・抗がん剤治療給付金:5万円×6か月=30万円
・合計:69万円

抗がん剤治療中は、副作用の影響でいつも通りに仕事ができない可能性があります。

早退や休みの日が多くなると、収入も減ってしまいます。

通院給付金1万円の場合は、月の交通費が2万円かかったとしても、残り4万円を家計の足しにできるでしょう。

そのため、経済的不安がないまま通院治療に臨めます。

50代女性が通院給付金を日額5,000円と10,000円準備した場合のシュミレーションと比較

女性のがんで最も多いのが子宮がんです。

そこで、50代の女性が子宮頸がんで入院・手術をした後、月に5回の放射線治療を3ヵ月、月に12回の抗がん剤治療を3ヵ月したとします。

すると、給付金額は以下の通りになります。

【通院給付金額1万円の場合】

・通院給付金:5万円×3ヵ月+12万円×3ヵ月=51万円
・抗がん剤治療給付金:10万円×3ヵ月=30万円
・放射線治療給付金:20万円×2=40万円
・合計:121万円

【通院給付金5千円の場合】

・通院給付金:2.5万円×3ヵ月+6万円×3ヵ月=25.5万円
・抗がん剤治療給付金:5万円×3ヵ月=15万円
・放射線治療給付金:10万円×2=20万円
・合計:60.5万円

子宮頸がんの治療は、放射線と抗がん剤治療を併せて行うことが多く、その方が効果は高いです。

しかし、そのぶん高額な医療費がかかることに要注意。

費用のせいで有効な治療を諦めないようにするためにも、保険で長期間の通院費用に備える必要があります。

がん保険はいくら必要かは価値観や家計にもよる!無理なく支払える保険料の設定が大切

ここまで様々な視点から、がん保険でいくら用意すべきなのか考えてきました。

ただ、結論から言えば正解はありません。

保障は手厚いければ手厚いほどいいですが、それだと保険料が高くなりすぎます。

そのため、給付金設定の際には、毎月無理なく支払える保険料にすることが大切です。

ますは家計を見直して、がん保険にいくら充てられるのか考えてみましょう。

そして、その予算内に収まるように、給付金の設定をするのがおすすめ。

また、家計の見直しや保険金設定は自分で行うのは難しいため、一度お金のプロであるFPと相談してみるといいかもしれません。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!

がん保険でいくら用意するのかは、価値観や家計などにより、無理なく支払える保険料設定にするのが重要です。

参考までにおすすめをあげるのならば、一時金を手厚くすること。

自由に使える一時金が100万円以上あれば、長引くがん治療にもしっかり対応できるでしょう。

まずは家計や保険状況などを確認して、あなたに合った保険金額の設定をしてください。

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